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建築知識

№2-2 基礎金物について

基礎のコンクリートと木材をつなぐ金物はアンカーボルトがあります。このアンカーボルトは2種類の役割を持つものがあり、一つは土台を締結する役目ともう一つは柱の引き抜きを防ぐために直接基礎と柱を固定するためのものです。ともに同じような形状をしていますが径と長さが違います。ホールダウンに使用される金物のほうが径が16mmと大きく引き抜き強度に耐えれるように埋め込み長さも通常長いです。

ここまでは一般的なことですがこのアンカーボルトは金属です。熱を通しやすく温度差があると結露を起こしやすいのです。ある金物メーカーは古建物を解体した時にアンカーボルトが腐っていることが多いために腐りにくい金物を開発しましたと私に勧めてきました。確かに金物が腐って地震時に耐力を発揮しないと重大な事故になるかもしれませんがこの金物が腐る原因は先ほど話した結露によるものだと考えています。そのためいくらさびにくい金物を使用して金物を強くしても、結露が発生していれば木材も同じように腐るのです。そこで金物を結露させないことが必要です。

その方法は基礎外断熱以外には方法がないのです。

基礎内断熱ですと一番外気に接している外周部のアンカーボルトは冷気にさらされてしまい、室内で温められている金物の頭との温度差により結露を起こしてしまします。

このように考えて地震時に基礎と建物を十分に固定出来て、その強度を長く続かせるためには基礎外断熱が必要です。kinocaではこの工法を採用します。

また地熱を逃がさないために断熱材を基礎の下に入れてしまうとシロアリの巣になってしまうかもしれないのでこちらもこの地域では特に注意が必要です。基礎外断熱は足元を冷やさないためだけでなく建物を長く持たすために必要な方法です。

次は基礎のコンクリートと鉄筋についてお話します。

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