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建築知識

№3-1 木の特性①

木材についてちょっと詳しくお話ができればと思います。今回は木を家に使うための注意点です。

以前大工経験がある社長に「昔は木の本質を知って使っていたが今の基準はどうも違う」と言われ何のことか聞いてみると、木は山では立っている。本来立っていることが木を生かして使えることだ。だが家を建てるときは梁として使うものは木を寝かして使う。自然界にない方法でも木が耐えられなければいけない。そういう特質のある木を選ばなければいけないといわれたことが今でも頭に残っています。

自然にあるものはできるだけ自然の状況で施工してあげるべきだと思います。どういうことかというと荷重がかかるところは木は縦に使うこと。特に土台(基礎の上に直接またはパッキンを置いて木を横に寝かして使う材料)には注意しなければいけません。100年以上昔の建物には土台は存在しません。金物が出てきてから土台が必要になっています。木材は先に述べましたように縦の方向には強い材料で、屋根からの荷重が最後土台を通じて基礎に伝達します。通常の荷重では大丈夫ですが大きな荷重がかかる柱の場合土台がめり込まないか注意が必要です。そのためkinocaでは大きな荷重がかかる柱がある場合は柱勝ちにし荷重を直接基礎にかかるようにするか、めり込み防止の金物を使用します。ただし木の小口は水を吸いやすく吸ってしまうと腐る可能性がありますので建物外周面には柱勝ちはやめておきます。梁については木特性を知ったうえで木材の断面を大きくすることで上部の荷重を下に伝えることができると考えています。ここは別の機会にお話ししますが、2階建ての場合壁・柱の直下率や柱の本数や無理のない構造計画を行うことで対応いたします。

今回はつかう部分の木のおさまりについてお話ししましたが次回は木の乾燥についてお話いたします。

 

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