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建築知識

№3-2 木の特性2

私は小さいころから親の元で木の香りに接してきました。様々な香りはありましたがどの香りも毛嫌いする香りはありませんでした。(といいつつイチョウとヒバは少し苦手かも...)

木の香り  これは社名の由来でもあります

実際木造の家でも気本来の香りがする家はそう多くありません。たとえ木の香りがしたとしても焦げているような香りがしたり、酸っぱい香りがしたりすることもあります。そんな木ではなく本来の木の香りを楽しめる家がいいと考えています。

そのためには木の乾燥の過程が大切となります。木は乾燥すると強度が上がり、ねじれも固定化されます。そのため乾燥させた木材を使用しなければなりません。その乾燥方法は大きく天然乾燥・人工乾燥(バイオマス乾燥も含まれます)及び併用乾燥があります。天然乾燥だけだと均一に含水率が下がらないため適切な管理が必要ですし、まして天然乾燥で25%切ることは難しいと考えています。そこで狂いのない安定した材料で木の香りをする材料は天然乾燥であらかたの水分を抜き、最後に中温で(80度以下)で短時間乾燥させることで木の香りがする安定した材料ができると考えています。人工乾燥でも高温にしなければまだ大丈夫かもしれませんが、長い間乾燥機に入れていますと内部割れ及び木の香りの成分が抜けていきます。

15年前モデルルーム建築中に地元の木材を使用した家を建てていた時、家に入ると焦げ臭かったのです。製材所の担当者に聞くと「地元の木を使うとこのようなものだ」と言われ残念な気持ちになったことを今でも思い出します。そこでどうにかならないものかとその製材所以外の製材所の方々と工務店・プレカット工場と山口大学・山口県ならびに山の代表として山口県森林組合連合会の様々な方が集まりどうすれば品質のいい木が安定的に出せるかと随分協議したものです。そこでこのような結論に至りました。

その関係で様々な方と面識ができ友好的・建設的に話ができ、最終的な目的として木材を使うだけでは子供たちに木材を残せない。木を使って生業をしているものは植林の費用を山に還元しようという取り組みを中心で行いました。今後新築の物件が安定的に受注する場合にはまた復帰したいと考えています。

それでも木材はまだ奥が深いです。一緒に考え地元の木を使い、本物の木の家を作ってみませんか?

 

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