kinoca

Blog〜お知らせや日々の出来事など…〜

建築知識

№4-4 最近の通風の考え方

今回は通風についてお話します

私が学生の頃は兼好法師の「家は夏をむねとすべき」という言葉を実践し、夏場は通風だけで乗り越すためにはどのようにすればいいかよく考えたものです。

しかし近年の様に35度を超える日が多くあるとそうはいっていられません。特に高齢者の方にとっては脱水症状をおこしたり等で、大きな障害を起こしかねません。そのために必要な夏場の対策としては

①夏場は日射を入れない工夫をする

②熱を取り込まないようにする

③ある温度を超えるとエアコンに頼る

④通風を考える

といった具合です。私はあまり機械に頼りたくないと考えていましたが最近の気候に対してそうはいっていられなくなりました。

 

①日射を入れない工夫

これはよく言われるのが南側に軒を出すといわれています。冬場は日射を入れたいので軒の出は60cmくらいが太陽高度考えると、熱の効率としては一番いいといわれています。

ただ今までの快適な空間をリビングに作るには90cmくらいは欲しいかと思います。採光については、今度詳しく話しますので今回は省かせていただきます。

②熱を取り込まない

この方法は断熱・通気・反射です。断熱と通気はある程度どこも対応しています。あとは反射です。これは前回ちょっとお話した反射材付きのルーフィングや透湿シートを使用することでkinocaでは対応していますが、それ以外に外壁材や屋根の素材や色によっても違います。素材と色で一番いいのはシルバーの金属製のものです。反射率が高いので熱を建物に入れにくくていいのですが、部材に当たった光が反射し近所の家に当たってクレームになってしまう可能性があるのでその点は注意しなければいけません。

③エアコンに頼る

熱を下げるにはエアコンに頼るしかありません。日中はエアコンをつけて下げるしかないと思います。個人的な意見としては夕方や夜、室外の温度が下がった場合には窓を開けて心地よく過ごしたいと思っていましたが、先日私が教授受けている先生がフェイスブックで言われていた事ですが、「昼間エアコンを使って湿度を下げ快適な空間を作ったのに、夜窓を開けてしまうと外の大量の湿度が入ってきてエアコンを再度使用すると湿度を下げるところから行っていき効率が悪くので窓は夜でも開けないほうがいい」という言葉でした。確かに言われていることも理解できるので、どれくらいの気温になれば外気を入れたらよいのかもう少し私も勉強いたします。

④通風を考える

この前までは夏の卓越風で考えていましたが、今は中間期 ちょっと暑い時期(5月や9月末くらいですかね)に使用します。ただ個人的には心地いい風が入る気持ちいい住宅を作りたいので通風は積極的に提案していきます。通風を考るのには次の要件が必要です。

 Ⅰ 卓越風

 Ⅱ 周囲環境による風

 Ⅲ 高低差による風

Ⅰ 卓越風とはある期間その地域で最も風が吹く向きのことで、気象庁がその時期に吹く風の向きと吹く大きさを出しています。3年前まで私は夏の卓越風で、窓の向き・大きさ・種類を検討していましたが今は一番取り込みたい時期を主として見ます。

Ⅱ周囲環境による風はよく言われる風としてビル風があります。これは卓越風が吹く方向に建物があるのであれば、その風が建物に当たってどの方向に吹くのかを考えるということです。これは建物が建つ場所によってすべて違い周囲の環境(山や谷そして建物)によって変わってきます。そこを感知してプランできるかこれも大きなプラン能力だと考えています。またその風を取り込むためにはどのような窓がいいのかの検討も必要です。開口率が大きい窓やウィンドウキャッチの窓その場所その場所で検討します。

Ⅲ高低差による風は温まった空気は軽くなるという原理です。これはこの事務所でも北側トップライトを設けていますが夏場はものすごく風が流れます。このように窓の高さの配置についても検討して窓配置しなければいけません。基本は南があ窓から入ってきた風をどのように排出するか風の流れを計画するのもプランの一つです。

 

この様に通風を検討する時期については変わりましたが、通風は建物について必要な要件です。kinocaでは十分検討したプランを提案いたします。ご相談ください。

次回は温熱環境のうんちく第二弾をお話いたします。

 

Contactお問い合わせ

0836-68-0588(受付時間 9:00~18:00)