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建物計画 トイレ
梅雨末期の大雨が続き大変ですが皆様は安全に生活されていらっしゃいますか?こちらの宇部市山間部も今のところ大きな被害はないですが、昨日まで多くの雨が降っていたため今日もいたるところで山から出てきた水が道路に水たまりや川の様に流れているところがありました。梅雨が明けるまで油断せず安全にこの異常な気象状況も受け入れつつ対応していきましょう。(コロナといい、異常気象といい最近は試練が多いように感じるのは私だけでしょうか?)
今回はトイレについてお話します。
トイレの配置計画も、今まで打ち合わせで各それぞれの考え方があるのだなと感じる部屋の一つです。
一つはトイレは接客の延長であるか、ないかです。
接客するスペースの延長と考えるならプライベートスペースから切り離したほうがいいかもしれませんが、トイレの性格上を考えると生活スペースに近い方がいいと思います。
家のプランによっては両方をかなえることができるピンポイントの位置にはまる場合もありますが、なかなかピンポイントを重視したプランは難しくなります。(そのほかの重要な内容を削ってしまうと本末転倒な気がします。)できれば以下のことにより生活スペースにトイレを配置することをお勧めします。
①お子様が小さい時はなぜかお風呂に入る前(服を脱ぐと…かな?)トイレに行きたがります。
②年を重ねるごとトイレが近くなります。そのことを考えるとぜひ寝室の近くに!
③みんながくつろぐスペースでトイレがちょっと不便なところにあると、行くのを我慢してしまう。(これは私の幼少期の思い出です)これは体にはよくありません。
④水回りを一緒にするのがメンテナンスやコストにも反映されるかもしれません。
以上のことを考えると、生活・就寝スペースの近くに一つは必要だと思います。
寝室が2階の場合は2階に一か所と1階は自由な位置と考えますが、年齢を重ね2階に上がるのが難しくなった時、1階で生活することを想定しながらトイレの配置を考えましょう。
前項目で列記した内容で一番必要とされる期間が長く重要なのは ② > ③ > ④ > ① となるからです。ですが生活スペースでまとめると必然と近くに配置されることが多くなります。そのため生活スペースの延長線上で寝室(想定も含め)の近くに配置が必要です
次にトイレの内装と収納についてです。
トイレは小さな空間です。この小さな空間だからこそ個性を出すのもいいことだと思います。(大きな部屋で大胆な柄を使うのは勇気とセンスが必要です)そのため個室のトイレは個性を出すために自分の好きな色や柄を織り交ぜるのはうってつけの場所です。今までも個性を出されたお客様は多数。内装は大胆に攻めても小さな部屋なのでこれは失敗だなと思った事はありません。 なので皆さん大胆にいきましょう。
ただ収納と手洗いについてはどうするか考えて計画しなければいけません。
トイレの収納というと、以下の内容のものを言われたことがあります
●便器の中を洗うブラシ
●便器を拭くクリーナー(クイックル何とか)
●トイレットペーパー(必要な分+1・2個なのか12ロール全部収納したいのか)
●生理用品
●時間をつぶすための本
など
最後のものは別としてその他は必要です(数量は検討が必要ですが)
大胆に攻めたトイレであれば収納も棚ではなくちゃんと扉で隠せるものがいいと思います。このことでぐっとトイレのイメージが変わるのは間違いなしです。
もう一つよく検討に上がるのが手洗いについてです。
用が終わった後の手洗いの手段としては
①トイレ内に手洗いをつける
②便器に手洗い機能付きのものを選ぶ
③トイレの外に洗面台を用意し共有する
といった方法があると思います。
お勧めはお客様が来られるところは①の手洗いを別につけ、家族しか使わないところは②といった感じがいいと思います。中には家族だけでの使用であれば③の方法でよいと考える方もいらっしゃいますが、できればトイレ内で手を洗って扉は触りたいものです。
後明るさにつてですが、ある程度の照度は確保したほうがいいと思います。最初に個性を出した内装を進めておいて(ちょっと暗いのが好みの方はどうなのといわれそうですが…)話が違うのではないの?と思われるかもしれませんが…。これは依然打ち合わせをしていたお客様から「ある程度の照度が欲しい」との希望があり、その理由が排せつ物の状況を確認して自分の健康状態をチェックしたいといわれたからです。確かに排せつ物の色や状態によって自分の体内の状況がある程度はわかります。そのためそれが判断できるぐらいの照度は確保した方がいいです。
いかがでしたか?トイレの小さな空間でも検討事項は多数。その他検討事項(内装で使う素材や換気について)もまだまだお話したいことはありますがこの内容については直接相談してください。
トイレ等の設備機器についてはまとめてお話いたします。よろしくお願いします。