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建築知識

建物計画 ~洗面~

今回は水回り第2段洗面所です。こちらは配置の場所と造作か既製品で悩むところかと思いますので一般的な金額も合わせてお話いたします。

まず洗面で行う内容についてまとめてみましょう。

使い方はお客様で違うことが多い場所です。特に化粧をされるかどうか(水が必要か)が関係します。その場合滞在時間が長くなる方もいらっしゃいますので椅子等も計画してあげます。

まず内容の整理です

●手洗い    →帰ってすぐ

●顔を洗う   →朝起きて寝室から出てから

●歯磨き    →食事後(寝る前)(起きてすぐ)なので食事後の場合はダイニングの近く、寝る前・起きてすぐの場合は

寝室近く

●髪を乾かす  →脱衣室の近く

●整髪     →朝外出する前

●コンタクトの処理 →寝る前と朝起きてすぐ

●化粧     →朝外出する前

ざっとこの様な内容を家族全員分(化粧等ない方もあるかもしれませんが)が毎日毎日行われます。

混雑するのも仕方ありません。

 

洗面の配置今までは

①浴室の前にある脱衣室に配置

②脱衣室前に洗面コーナーとして配置

③キッチンの近くに配置

④寝室近くに配置

でしたが、帰ったらすぐに手を洗うという習慣が一般になってきた今、玄関・勝手口の近くも検討場所に入れないといけないかもしれません。ということでもう一か所

⑤シューズクローゼット近く

こんな場所に洗面が欲しいところです。

今までは女のお子様が多いご家族は最初から大きめの洗面化粧台を作るか、複数の場所に配置することが多かったです。

洗面も設置個所が増えるとコストも大きくなってきます。そのためになるべくは数を少なく配置したいものです。そのためこちらからの提案として

シューズクローゼット・・・手洗い(外部のウィルスはシャットアウト)

出る前の最終チェック(整髪)

洗面コーナー・・・顔を洗う・歯磨き・髪を乾かす・化粧をされる方はこちらで

といった2か所設置の提案を行います。

髪を乾かしているとき、歯磨きが重なってもいざという時にはもう一か所あれば何とかなるかもしれません。

 

次に造作にするのか既製品にするかです。

造作にすると個性が出せて感じよくできるけど費用がかかるのでは?とよく言われますが実はやり方によってはそうでもないこともあります。

お客様が何を重視するかだと思います。

収納量を重視  →  既製品が安くつきます  お求めやすいものも数多くあります   安いものは5万円くらいからありますが収納や使い勝手を考えると10万~15万くらいのものをお選びください。(引き出しやシャワー等)

見た目を重視  →  造作洗面化粧台 <鏡+(鏡裏)収納+造作カウンターにカランとボウル>であれば15万~25万(大きさと仕様によります)くらいでできることがほとんどです。

 これはちょっとお高い部類かな

見た目と収納両方かなえたい → 既製品と造作共にいいお値段になります。30万円~50万 これはどちらが高いかはあまり差がないような気がします。

といった具合なのでまずは配置場所によってご提案いたします。

ちょっと見える場所に配置してしまう場合 → 造作洗面化粧台

収納重視で脱衣室の中          → 既製品

 

あと一つ計画時にお聞きするのが化粧をするかどうかです。これは先ほども書きましたが滞在時間が長くなる傾向にあるので座る計画や照明の配置に注意しないといけません。

既製品の洗面化粧台の中には顔を前から照らすものもありますので、これを提案いたします。私は顔を正面から照らす照明を「女優照明」と言っていますが造作洗面でも何回か計画したことがあります。すっきりとして既製品と何ら変わらない照明となりますのでお勧めいたします。

洗面化粧台は外出前の一番忙しいときに集中しがちで殺気立っている場所になりがちです。そのために少しだけゆとりが取れるようにしたいものです。

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