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建築知識

建物の性能の考え方について ~気密性能~

建物の良し悪しは何によって決まるのでしょうか?

PLANや性能又は金額・環境 様々な要因があるでしょう。

今回は性能についてお話いたします。

建物性能と言っても様々なものがあります。名称と特徴を下記に挙げます。

性能       性能が高い時の建物

●耐震性能   地震に強い建物

●耐久性能   白蟻の被害をなくし、メンテナンスがかからない建物

●断熱性能   光熱費がかからない・温まりにくく冷めにくい建物

●気密性能   家じゅう均一な温度が保ちやすい建物

このような内容になると思います。それぞれの性能を上げるためkinocaでは対策は取っていますが、今回は先日行った気密検査の結果を踏まえ、気密性能についてお話ししようと思います。

気密性能とは 建物にどれだけの隙間があるのかを実際の建物で計測してみないとわかりません。計測風景はこのようなものです。

 

これは何をしているかというと、

①一か所開口を開け空気を抜くようにします。

②換気扇の穴のみテープでつぶし(パイプの周囲からの空気の流入がないかは確認します)サッシ周り・その他はそのままで機械から空気を抜き始めます

③空気機械で吐き出して、流入量から隙間相当面積を算出する

という形です。

この機械も繊細で外部の風の動きが大きかったり、隙間が少なすぎたりするとエラー表示になります。今回は2回もエラーになりました。(要因はわかりませんが)

次にどのようにして気密を取るかというと

kinocaでの気密の取り方は

① 外断熱を標準としていますので外断熱面で気密を取る意識で行います。

② そのため断熱材を貫くものについては発泡ウレタン充填を内側から、そして断熱材面にはコーキングを施し細心の注意を測います。

③ 水抜きの穴は防蟻工事で白蟻の侵入を防ぐ粘土の様なもので塞ぎ、これから基礎の仕上げで外部側は完全に塞ぎます。

④ 玄関建具の土間廻りも細心の注意を払いモルタルとコーキングで塞ぐようにしています。

この様に注意を払い大工と私で対応しています。

そのことで気密測定結果はどの住宅もC値 0.2 とすばらしい結果を得られています。

この気密性能がいいとどの様なことが住宅内で起きるかというと

① 上下間で温度差がない住宅ができる。(断熱性能が低いと温度差ができることがあります)

② 24時間換気がパイプ式でも計画的に運用できる。

③ エアコンの利きがいい

④ 窓を開けた時の風の流れも計算できる

⑤ 結露しにくい

といったようになります。昔ながらの家を造られている方の中には、気密は息苦しくてといわれる方も中にはいらっしゃいますが、決して息苦しいということはありません。

今は暑い日中も、朝晩の空気を入れていれば、日中工事中の現場でエアコンがなくても涼しく感じることがあります。

この様に高気密・高断熱住宅は出来れば備えるほうがいいと思います。

全棟気密検査を行われているところは少ないと思いますが、お客様にこれから自分が住む家の性能をちゃんと説明する事、これは正直な工務店として当然のこととしてこれからも行う予定です。C値は少ないことに越したことはないのですが、窓の性能にもよりますのでkinocaではC値は0.5より低いものをお渡しする基準として行っていきます。

高性能な住宅をご用命な場合kinocaにお問い合わせ下さい。

 

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