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建物を建てるまで ③-1依頼先によっての違い
冬の北京オリンピックも始まりテレビにかじりついている日が続いています。
今回から建物を建てるまでのどこに相談をすればいいのかお話をしたいと思います。以前①-3 相談窓口で家づくりの流れをお話しましたが、今回からはその中で注文住宅に特化したお話をします。
注文住宅で土地から検討されている方
基本的な流れとして 土地探し<不動産業者・ハウスメーカー・工務店> 設計<ハウスメーカー・工務店・設計事務所> 施工<ハウスメーカ-・工務店>となります。
土地がない方は土地探しから、土地がある場合は設計からという具合になるでしょう。このそれぞれの会社の特徴をお話します。今回は山口県にある会社のを想定し、特徴とメリットをお話します。
① 不動産と建物を一体で扱う業者・・・ 比較的建物を安く提示しています。これは土地と建物を一体にすることで利益をトータルで考えるからだと思います。
メリット:<トータルの価格が安く抑えられる><土地から建物まで一貫してみてもらえる>
デメリット:<建物形状がコスト重視で画一的><性能に不安><アフターが後回しといううわさも…>
※最近はコスト重視のため窓を小さめにし、軒ゼロの家が主流に思います。軒ゼロの建物は一見スマートに見えてかっこいいのですが外壁や通気をよく考えないと雨水の侵入があったり、外壁が汚れやすく日光が当たりやすいので劣化の進行も早いのです。この辺りが融通が効けばいいのですが。また建物の性能については最初によく確認される方が良いでしょう。
② ハウスメーカー ・・・ 住宅展示場にある全国規模の会社のことを言います。
メリット:<安心感がある。><デザインがきれい><提案・見積もり・工事が早い><アフターがしっかりしている><基本性能が表示されている><一気通貫で対応してくれる>
デメリット:<価格が比較的高い><間取りや設備の自由度が限られる場合も><支店が撤退の可能性がある場合あり><ゆっくり打ち合わせができない><アフター保証を行う工事が比較的高額>
※大手の企業ののため安心感やデザインの研究およびお客様の要望に応える商品企画力はもっていますが、実際にプランのヒアリングや図面作成の指示を出すのは営業マンのためスキルに差が出る場合があり。また材料の仕入れは安く抑えられる分、宣伝広告費のウェイトが高い。うわさに聞くと営業経費・宣伝広告費が多くかかり建物の費用は50%くらいという会社もあるとか。またクレームが来ない商品を中心として選んでいるため、既製品の材料が主流。(無垢材などは比較的すくない)またアフターが手厚いのですがこのアフター延長をする際の工事の費用が通常価格よりかなり高額請求されている節があります。アフターの人材を抱えているので仕方ないのですが
③ 設計事務所+工務店(ゼネコン)・・・ 設計事務所と工務店(地場ゼネコン)がタッグを組んだ会社
メリット :<デザインがきれい><ユーモアがあるプランができる> <お客様と設計士が直接話せるので細かな意思が伝わる>
デメリット:<価格が高額になることもある><無理な設計をしてしまうとクレームの原因が><アフター対応が不安><完成までに時間がかかることが多い>
※最近この設計事務所と工務店がタッグを組んで売り出しをしているところが多くなってきたように思います。お客様の意見の吸収は多くできるので良いのではないでしょうか。ただ注意が必要なのは設計事務所は自分のデザインの家を建てたいために、性能をないがしろにしデザイン重視にならないかということです。また設計と施工が別なため金額が高額になりやすく打ち合わせが多くなりがちです。ただ現場も設計事務所の方も見られるので多くの目で現場をチェックするというのはいいことではないでしょうか。
④ 工務店 ・・・ 地域にある施工を中心とした会社ですが最近は社内に設計部署を置き設計にも力を入れている所があります
メリット :<地域に根差している会社が多い><木材の扱いにたけており自然素材を積極的に使っている会社が多い><お客様の要望を取り入れることが得意><地域に根差している分アフターにも力を入れている会社が多い>
デメリット:<営業が不得意なところが多く、お客様の痒い所に手が届かない場合も><建物の性能についての解釈はそれぞれの工務店によって差が大きいため比較しにくい><工期が長い><工務店によるデザインの差がある>
※地域に根差している会社が多いため評判が命。そのためアフターのフォローなどにも力を入れている会社が多い。またお客様のためにという考え方による自然素材の積極使用や、最近では性能も重視した工務店また新しい取り組み(自然エネルギーを利用)も入れている会社もあるがそういう会社と、新しいことはあまりせず地道に建物を建てている会社とその差があるのも事実。評判や施工事例・性能などを検討し慎重に決めることが大切。
建物を建てる相談先は以上の様になるのではないせしょうか。客観的にはお話しましたが個人的な意見もちらちら見えていたのではないでしょうか。建物は長く使うものです。最初のコストとランニングコスト(電気代やメンテナンス費用)をトータルで考えて検討しないといけません。外壁の再塗装も安くはないのでなるべくは行なわないようにしたいですし、アフターの延長という縛りでまだもう少し対応年数もありそうなところを高い値段で再塗装も本末転倒です。またメーカーの建物はそのメーカーではないと構造躯体を触る改修ができない場合がほとんどです。(木造以外)その場合にも増築等される場合には通常より高くなりますので参考にしてください。
参考になりましたか?kinocaでは今後土地と建物を一緒に提案できるようにしトータルコストも下げていく努力を行います。また性能も重視しメンテナンスもかかりにくい住宅を目指しています。何かございましたら御相談下さい。