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建築知識

② 現地調査  インスペクション等

リノベーションで大事なことは、この現地調査に尽きるのではないでしょうか。

kinocaではこの現地調査を大切にしています。ですがどうしても解体しないとわからないところもございますが…

この現地調査での注意点というか、家を長持ちにするための要件をお話します。

鉄骨造もそうですが木造も湿気を嫌います。

そのためまずその観点でいろいろなものを見ます。

① 周囲環境

② 雨漏りの形跡

③ 床下の状況

④ 窓回りの状況

以上の様なところを第一に注意してみます。これは湿気が多い地域など水がある地域はシロアリが好んで生息するからです。これは木造住宅だけでなく、鉄鋼やコンクリート住宅すべてに該当します。一番ひどい白蟻の状況はコンクリート住宅だったくらいです。というのも住まい手がコンクリート住宅だから大丈夫という過信があったからなのでしょうか。床や窓枠ほぼすべてスカスカ状況になっていました。どの構法においても床に木を使ったりしている以上白蟻の標的になります。そしてその白蟻は湿気が大好きなので注意が必要です。

① 周囲環境    → 田んぼや山があったり日陰になる場合は注意が必要

② 雨漏りの形跡  → 雨漏り(天井のシミ)がある場合はシロアリが来ている可能性があります。来ていない場合でも屋根の場合は木材の腐朽が進んでいます。20年以上前の物件だと屋根の谷(水が集まる部分)が銅板でできていました。そうすると最近の酸性雨で腐食が進んで穴が開いて雨漏りをしている場合があります。またセメント瓦だと20年前の物件だとメンテナンスをしていないと割れている場合があります。特に役物(棟部分や尾根部分)だと状況が深刻な場合があるので注意が必要です。

またバルコニーがある住宅の入隅の柱や出たところの束ここは雨が侵入して腐朽やシロアリが進行している場合が多いので注意が必要です。日常の生活ではわかりにくいのですが。

③ 床下の状況   → 床下も前記と同様湿気が多いとシロアリの温床となります。そのための対策として防湿シートやコンクリート打設が必要です。しかし新たにコンクリートを全面打つのはコストもかかるります。現状が乾いているのであれば取れる対策を取るくらいでいいのではないでしょうか。

④ 窓回りの状況 → これは結露の確認です。特に断熱性の弱い窓でコンクリートの建物は結露が発生している可能性が高いです。これはコンクリ―ト住宅は気密が高いわりに昔は断熱の弱い窓を入れていることが多かったので熱交換が窓に集中していたことになります。昔の木造住宅は窓の性能も低かったのですが気密も低かったために空気の流入があって窓だけが熱交換の場所にならなかったためです。(良いか悪いかは別問題ですが…)この対応を考えます。

この様な現状確認をして次に

⑤ 断熱性能はどうなっているか

⑥ 耐力壁の状況はどうか(耐震性能)

⑦ サッシの性能は

⑧ 電気の分電盤の容量

⑨ 設備の配管

この様な点はリフォームの際に行った方がいい点を洗い出す点になります。特に断熱性能や耐震性能は身の安全を守る事や、ランニングコストにかかわることなので必須になります。この点が弱いの出れば綺麗になっても生活に支障が出ることが考えられます。出来る限り交換や、性能アップが必要です。

そして次の状況確認は

⑩ 構造的に必要な柱・壁の選定

⑪ 給湯設備

⑫ 外壁の状況

⑬ 内部の仕上げの状況

⑭ 設備の状況

この様になります。ここまでを確認するようにします。

プランを行う際にのけられない柱や壁これはプランをするに必要な内容です。次に毎日使われる給湯器は出来れば最新のものに変更がいいと思います。性能は10年前と比べると格段とアップしています。特に電気温水器の場合はエコキュートに変更することをお勧めします。数年で元が取れることになります。(私の失敗談ですが…。追い炊きが必要な給湯器は追い炊きが必要ない場合には使えません。上位機種だから大丈夫と思ったら違ていたということです。余談ですが…)

その後に見た目や設備関係を見ておきます。お客さまには最初にこの点が目に留まるでしょうが私たちにとってはそれ以外の点が重要な項目になります。

ちなみにここまでは見積もり前にチェックは致します。ただこれはインスペクションとは違います。費用にかかる点や住むのに必要な確認事項となります。

最近インスぺクションと聞かれたことがありますか?これは既存住宅現況調査です。

この調査は、入居者が日常的な生活を送っていくために問題なく過ごせる住宅であるかを判断します。目視による診断がメインとなっており、基礎、外壁等の部位ごとのひび割れなど耐震性や雨漏りなど防水機能の劣化・不具合の有無を目視、計測によって調査します。現状では住むための用途として十分な性能を持っているかを確認できます。ただ精密な基礎の鉄筋量などの計測は行ないません。これをもとにkinocaでは提案を行います。ちなみにkinocaでもインスペクションの資格はありますので実施します。

リフォーム・リノベーションはまず現地調査が重要です。その点もお客様の分からない視点(見えない所や安心につながる)を中心に見ていくことがプロとして大切だと考えています。

なにかお問い合わせがりましたらよろしくお願い致します。

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