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建築知識

インテリア 壁・天井材について  後編(天井の素材)

今回は天井を中心にお話します。

天井は床や壁とは違い素地ががそのままよく見えます。というのも床にはダイニングテーブル・ソファーがおかれ、壁には家具やテレビが置かれます。天井に着くのは照明位です。そのため天井の仕上げが直接見えるのです。この大きな面積を綺麗に見せる事これが部屋を綺麗に見せることにつながるのです 。

まずは天井材に使われる素材です。特徴は壁の時にお話ししましたので今回は省かせていただきます。

Ⅰ クロスの種類

①普及品のクロス

②1000番台のクロス

③珪藻土入りクロス

③布クロス・和紙クロス・金箔等の特殊クロス

④ウッドチップクロス

 

 

Ⅱ  塗装

① 漆喰・珪藻土 ローラー用

② SOP

Ⅲ 板張り

① 無垢板張り

② 合板貼

   

この様なものが使われます。塗り壁も使うこともありますが自重もあるので天井にはあまりお勧めしません。

次にどこにどの天井の材料選びについてです。まず天井選びで必要なのがその部屋の特徴を考え材料を吟味することです。これは壁の材料選びにも言えることなので同じように考えてください。では素材選びの注意点をお話します。

まず1つ目は その部屋は湿気がこもる部屋かどうか?

これは洗濯物を干すサンルームやお風呂の前室脱衣室・布団収納する押し入れが当たります。この様な部屋は湿気がこもるので、ビニールクロス等で貼ると糊が剥がれやすいです。(ウッドチップクロスや和紙は剥がれにくいいのですがこちらは水シミが付きやすいです)この様なところにペンキもカビが心配です。その点杉等の無垢材(表面コーティングがないもの)をお勧めします。無垢板には調湿効果もありますので良いと思います。ただ脱衣室なんかは壁を木にすると、洗濯機等水が直接かかる場合があります。そうなると木に水シミができますのでこれを嫌う方はクロスも選択肢の一つだと思います。

2つ目 貼り換えに足場が必要なところか?

クロスだと15年くらいで貼り換えの時期が来ます。その貼り換えを行う時に吹き抜けの天井だとどうでしょう?作業をするのに足場が必要になります。普通でもクロスの張替えの場合にはクロスの剥ぎ手間・下地補修があってクロス貼りとり、新築の壁・天井にクロスを貼るよりはるかに高い金額が出ていきます。その金額に吹き抜けだと足場代が加算されます。そのため吹き抜けの天井・壁はなるべくメンテナンスがいらないものを選ぶことが必要だと考えます。通常だとクロスより木の板を天井に貼ると金額は高くなるのですがクロスを1回張り替えると考えると同じくらい2回張り替えると木を貼るほうが安くなると思います。これに足場が加わると1回張り替えるだけでクロスの方が高くなる場合があります。壁も同じで吹き抜けに面している壁は静電気を呼ばない塗り壁・タイルや石などがいいと思います。

3つ目 寝室は一日の1/3います。

皆さんはリビングには壁材や天井材の注意を払われますが実は一日で一番長くいる場所は自宅の中では寝室ではないせしょうか。空気環境をよくしなければいけないのは実は寝室なのかもしれません。こちらもできる限りは健康素材と言われているものを提案はしますが、最終的には金額で決めてしまっています。許すのであればここも天井を木製、壁を自然素材をお勧めします。天井材に木をお勧めしましたが木目(節)があるものだと寝る前に人の目に見えるといわれた方もあります。そのため気になる方は節のないものを選ぶのがいいでしょう。

 

 

後もう一つ天井をスッキリさせるにはに照明を乱雑に配置しないということです。極端いうと照明を天井に着けない。これが美しい部屋にする方法だと思います。ただ照明がないといけないので間接照明を使って照明器具を隠したり最低限の照明にしたり、意図して一列につなげたりと照明計画をデザインするのが部屋を美しく見せる方法だと考えます。照明計画についてはまたお話いたします。

 

アクセントで様々な素材やカラーを入れるのはよいことだと思うのですが、アクセントを入れると視線がそこを向きます。その視線の順序があっちこちいってしますとうっとうしく感じると思うのです。そのためアクセントの数を減らすとそこに目が向いて落ち着きます。ただ高度なテクニックとして目を引くところを作りそれから流れるようにアクセントの壁(天井)その壁(天井)が外部の庭につながりその庭を見て感動する。この流れが出来ることが最終目標だと思っています。そのために家には庭が必要だといわれているのだと私は思っています。 壁や天井はその視線を導くための方法だと考えています。

以上壁と天井を2回に分けてお話いたしました。両方とも面積の大きな場所ですコストもかかる場所になります。しかし部屋を綺麗に見せるには注意が必要な場所になります。イニシャルコストだけでなくメンテナンス費用も考え素材の選定をすることをお勧めします。

今日は身近な方の突然の訃報も入って気持ち的に動揺をしています。ちゃんとした文章になっているかちょっと不安ですが宜しくお願いします。(そのような事がなくても変な文章が多いので一緒かもしれませんが)

 

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