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建築知識

井戸堀(ボーリング)

今回初めてボーリング工事を直接見て職人さんと話が出来たので、その方法と情報をお知らせします。

今 宇部市吉部の犬ヶ迫でキャンプ場の管理棟とトイレ並びに洗い場を作っています。

管理施設のためどうしても水が必要なのですが、この近辺の集落に水道は来ていません。そのためボーリングをして井戸水で水を賄うような計画です。

井戸と言っても何種類かあって

大きく分けて浅型の井戸と深井戸の2種類になります。

地下水脈に到達するまで掘り進めた浅井戸には、昔話に出てくるようなバケツでくみ上げる「堀り抜き井戸」・「井側井戸」や、必ず水が出てくるところで行われる「丸井戸(堀井戸)」小さなスペースでできる「打ち込み井戸」があります。どれも30m以下の深さとなっています。

今回行われた深井戸は通常ボーリング工事といい、先端に10センチくらい(様々なものがあるようですが)のキリを付け、大きな機械で穴を掘ってい行く工事です。そこに50m目標の深井戸を掘るというのです。

始めてみましたが予想以上の設備にびっくり穴を深く掘るにはこれくらいの設備が必要なのかと感心した次第です。またこの場所は岩盤がすぐ下にあり電柱を建てるのに2mくらいは掘れるけどその下に岩盤があり掘り進めない状況でした。

ここからは聞いた話ですが

綺麗な井戸水は岩盤の中から出てくるというのです。岩盤には切れ目があり、その隙間に水が溜まり湧き出てくるというのです。見えない地下を掘り下げるので本当一か八かです。水の脈に当たりますようにと願いつつこの工事が始まりました。

ここの場所はずーっと岩盤らしく、硬い岩盤と緩い岩盤が折り重なっているそうです。出る気配はあるけど出ない可能性もあるといわれ堀進められました。一日で大体20m前後掘り進め3日目に50mに達する予定で作業が行われました。あまり深くてもいい水は出てこない50m前後が一番いいといわれていました。

ただ実際は3日目まで行ってもなかなか水が出てこない。どんどん堀進められて結局90mくらいまで掘られました。それでも最初は思った水の量は出てこない。一分間4Lは出るから最終的にはタンクを据えて使う事も必要かということになりました。

今は掘った後塩ビのパイプを入れて現状水をどんどん入れて洗浄している状況です。この作業を念入りにすることで水が多く出ることもあるということでした。最初は一分間4Lくらいの水だったどうです。しかし現状地盤から2m下くらいまで水位が上がってきているので水量はあるかもしれないといわれていました。最終判断は後日決められることになりました。

これから水質検査をして使用できるかの判断を待ちます。

ここで深井戸の手順をまとめると

① 掘削場所を決める 4tロングが入る場所 がベスト

② 機器の搬入セット 大量に水が必要らしく近くの小川から引いていました

③ 掘削開始 目途一日15~20m  発電機等の音もかなりあり町の中では厳しいかも知れません。

④ 水が出てきた所で終える。 一般的な深井戸は100mくらいまでだそう。 「温泉よ出てくれ」とも言っていましたが、それもかないませんでした。

⑤ 穴から掘削用の鉄パイプを抜きその中に塩ビのパイプをセット

⑦ 井戸の中を洗浄

 

⑧ 井戸の水質調査

⑨ ポンプのセット

⑧番以降は見ていないのでこうなのかなって感じです。

以上深井戸ボーリング工事の様子でした。

私の実家も井戸水(浅井戸<堀井戸>)を使っていました。水道に比べランニングコストがかからず、夏は冷たい水が出るので重宝していましたが浅井戸のため雨が続くと濁ったり機器の故障につながったため上水も引いていたので全て上水にしましたが、いずれかはまた深井戸が欲しいなと感じたところです。

以上井戸についてのお話でした。

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