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建築知識

立地条件により建物に与える影響

今回は立地条件による建物に与える影響についてお話します。

建物の外壁が汚れるのは皆さんいやですよね。主な原因として考えられるのが3つ

① 周囲に埃が出るものがある場合

② 湿度が高い場合

③ 西日があたる場合

が考えられます。

①埃は多い場所・少ない場所があります。黄砂のように全体に埃っぽい場合もあれば採石場の近くのように限定的な場合もあります。前者はどうにもなりませんが、後者の埃の発生源は少しは気に留めるほうがいいでしょう。

多い場所として

  • 採石場のように土を運ぶ工事現場が近くにある場合
  • 幹線道路の近く (タイヤ等の粉塵)
  • 工場の近く(すべての工場とは言いませんが他の地域より多い場合があります)

この様な場所はよくあるサッシの下に涙のように黒い線が付くことがあります。サッシの下に黒い涙が付いている家が多いところは埃が多い地域と考えていいでしょう。

②湿気が多くカビが生える場所。

多い場所として

  • 水田に囲まれた所
  • 後に山や雑木林がある場所
  • 川の近く
  • 海の近く

この様な場所以外に風通しも関係します。風通しが悪い密集したところもカビ等の発生源になります。この様なところは外壁に緑のコケが生えやすい所です。この日本は梅雨という時期があります。その為絶対に外壁にコケが生えないと言える場所は少ないと思います。この対処方法としては汚れにくい外壁材を使用し、よごれた場合には洗浄するという方法しかないかと思います。上記で列記した場所で特に水田や山があって風通しがあまりよくないところは必ずと言ってコケが生えてくるのでそこは心構えしましょう。

③西日のように高温の日射が当たると外壁は傷みやすいです。

  • 西側に開けた場所
  • 軒が出ていない建物

西日が当たる場所の木製の板や格子ポーチ柱は傷みが早いです。注意が必要です。

この様に外壁に与える影響の多きものを立地条件を中心に上げてみました。

立地条件として与える影響は他に

  • 海の近くの塩害
  • 落葉樹が近くにある場合の軒樋のつまり
  • 雪による被害
  • 川の氾濫や高潮・がけ崩れなどハザードマップの地域
  • 地震が多い地域

といったものが挙げられます。地震は起こると予想されている地域以外でも起こる可能性があるので絶対安全というところはないでしょう。それ以外にハザードマップの場所については土地を購入する場合には必ず確認しましょう。各市町村でハザードマップは出しています。詳しくは市町村に聞かれるといいでしょう。又は相談している不動産屋さん等からは必ず説明があるはずです。雪による被害は山口では少ないですが山間部では注意が必要です。豪雪地帯とは違いますがそれでも、屋根の荷重設計に影響してきますので建物にも影響が出てきます。雪止めはこの地域でも付けるようにしましょう。塩害は注意を行うと被害は少なく出来るでしょう。ただどうしても給湯器は塩害を受ける可能性があります。塩害に強いタイプを選びましょう。落葉樹は植える場所に注意しましょう。樋にはかからない様にし秋が終わった時点で点検は行なってください。樋の中にメッシュのトンネルの様なものを付ける場合もあります。

 

この様に周囲の環境から建物に与える影響を列記しました。全部をクリアーする土地はなかなかありません。その土地の状況を知って、「その被害や汚れが発生するかもしれない」。といった上で対応しましょう。

 

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