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№1-2 地盤調査について
今日は地盤調査についてお話します。
通常の地盤補強についての調査はの流れは以下の通りです。以前は地盤調査を直接地盤調査会社に工務店が依頼していましたが、地盤補強も兼ねる会社に依頼すると補強が多くなるのではという懸念から、現在はこの流れになっているところが多いと思います。
お客様調査依頼→工務店が地盤保証会社に調査依頼→地盤保障会社が空き状況と施工実績で地盤調査会社に依頼→地盤調査会社(地盤補強施工会社を兼ねることが多いです)が調査を行いデータを地盤保障会社に送付→地盤保障会社がそのデータで保険会社と相談の上地盤補強内容を決定→工務店に報告→お客様に報告→地盤補強があれば地盤補強後に施工直接基礎であればそのまま施工
となります。中には調査結果で保証会社を変えることがありますが実際地盤が弱いのに、補強なしに進めるのはお勧めできません。工務店の担当者も地盤調査の内容をちゃんと把握したうえでのアドバイスが必要だと思います。
木造住宅では基本スウェーデン式サイディング試験が一般的です。この調査差結果の見方は以下の点です。
①支持地盤は(N値100KN以上の荷重で貫入しない部分(調査場所によってはない場合もあります))は何メートルのところにあるか?
※砂質土と粘性土とN値は違います。
②その間に軟弱層はないか?(自沈層(100kgの重さを加えて沈む場所)はないか?(N値が1.0以下))
③すべての測量地点でばらつきは少ないか?
④推定水位の位置の確認
⑤べた基礎の場合は長期許容応力度20KNを超えているか
以上のような内容を確認ください。
①と②は基本建物の基礎は指示地盤に達しなければいけませんが、その間の地盤の強度がある程度以上(自沈層が最低でもない状態で各保証会社が判断)であれば木造住宅の荷重は支持地盤に伝えられると判断します。
そのため②の軟弱地盤が途中にないかが重要です。
③測点は通常建物4隅と中央の5点で行います。そこで調査結果にばらつきがあると不同沈下を起こす可能性があります。この判断は専門家でないと判断できないですが、調査結果をみてご自身で確認することは必要かと思います。
④推定水位については液状化現象との関連があります。水位は低いに越したことはありませんがこれにより基礎の補強方法が決まる場合があります。
以上地盤調査についてまとめてみました。
私は現在地盤保障会社では実績数№1の㈱ジャパンホームシールドの住宅の建物検査員になっています。 (地盤調査ではなく建物の新築現場の中間・完成ならびに中古物件の検査員です。)そのため地盤調査詳しい内容について聞かれたい方はご相談ください。
次回はまだ地盤についてです。今度は地盤補強の方法です。