Blog〜お知らせや日々の出来事など…〜
建物の計画 玄関編
今回は玄関についてです。
前回玄関と勝手口の使い方についてちょっとお話いたしました。敷地にもよりますがこの二つ(又は玄関のみというパターンもありますが)をどう使うかが計画の要になります。しかし今回は玄関を主に使う方を主体にお話いたします。
玄関はお客様をお迎えする最初の場所です。いつも綺麗にしておきたいですよね。
そこで最近多い要望としてシューズクロークがあります。シューズクロークを通り抜けすることでそこで靴を脱いだままにしておいても玄関がきれいになります。それだけでなくここに郵便ポストの取り込み口や、お子様の、雨具置き場、コートや傘置き場等を収納できるスペースを確保すると雑多な玄関になりません。
ただ車や玄関の鍵を置くスペースはシューズクロークではなくリビングなどに置きましょう。というのもこれらの電波が外に届いてしまうとリモコンキーの場合には玄関のかぎが空いたり、車のキーを中継器を置くことで車のカギをあけエンジンをかけることができてしますそうです。注意が必要です。
通常4人家族でいろいろなシューズクロークに収納したいものと靴を収納すると考えると、2畳程度あるといいかと思います。簡単なアウトドアの用品、ペットを飼われているのであればそれらの道具も収納できるようにし、見せたくないもの・こまごましたものを収納するのには一部扉付きにするのもいいかもしれません。(戸ビラの裏側にはリード等のひもをかけるといいと思います)そうするともう少し小さなスペースでも収納は可能かもしれません。家全体の収納をここに集中させ充実させるのも一つの手です。ただ靴等を置くためやはり換気については注意を払い24時間換気の排気を置くように出来るといいと思います。
ブーツの収納の際はハンガーパイプに吊るして収納すると形崩れしにくくなります。それにシューズクロークと玄関の間の壁や扉に鏡をつけれるとお出かけ前の靴とのコーディネートと身だしなみの最終チェックができるのでいいかと思います。
全体のゾーニングを考え家をコンパクトに計画すると玄関は家の中心に来ることが多くなります。そのため採光が確保できると玄関が明るくなりいいのではないでしょうか。玄関は引戸タイプも最近は種類も多くあり気密を考えなければ使い勝手はいいのではないでしょう。今まで計画してきたお宅では7割程度が引戸を採用されています。また玄関ドア本体で通風ができる物もありますので通風が欲しい方はそのようなものを選ぶ方法もあります。
必要な設備としてはインターホン・宅配ボックス・照明があります。
インターホンの最新のものは外出中でもスマホで来客対応ができるので防犯上も安心な機能があるものもありますし、玄関建具と連動して外から鍵のかけ忘れをチェックできるものもあります。詳しいことはkinocaにお問い合わせください。
また最近宅配をよく使われる方も多いのではないでしょうか?宅配の方の省力化や再手配の手間を省くことができるのが宅配ボックスです。あまり大きいものはあまりありませんが、小さなものが入るものは充実しています。これからの生活スタイルを考えるとぜひ取り入れておきたい設備の一つかもしれませんね。ただ盗難やいたずらには注意が必要かもしれません。
続いて照明ですが、玄関は買い物して入ることが多い場所です。両手がふさがっていることも考えられます。玄関灯はもちろん玄関の中に入ったときも人を感知して照明が点灯するものがいいのではないでしょうか。玄関ホールは多くの方向から人が入ることがあります。あらゆる方向から感知できる位置であまり目立たないようしたいものです。ただし最近食材を家まで届けていただくサービスもあります。その容器を置くスペースも考慮しながら目立たない位置にセンサーを配置しましょう。センサーの前に物がおかれると、照明が反応しなくなってしますので注意してください。
それとあると便利なのがベンチと手摺です。小さなお子様がいる場合はベンチに座らせて靴を履かせるのに楽になりますし、年を取っていくと自分たちが重宝するのではないかと思います。あれば年齢を関係なく使ってしまします。
最初にも言いましたが玄関はお客様をお迎えする場所です。個性も出し、上品に、使う素材にもこだわりたいところです。
玄関の床は滑りにくい素材は必須です。通常よく使われるのがタイルや玉砂利の洗い出しが多いのです。それに付け加え重要なのは色です。事務所がそうなのですが玄関によごれを目立たせたく無かったので、黒色のタイルを使ったのですがこれが失敗。土が土間に上がると白くなります。黒に白はよく目立ってしまいます。できれば真っ黒な素材は選ばないほうがいいかと思います。
あとは間接照明等を使い、ニッチやちょっとした小物や絵等で季節感や家族の個性が出せればいいのではないでしょうか?
以上がkinocaの玄関の考え方です。
家の顔であるアプローチと玄関までお話いたしました。