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建築知識

建物計画 書斎(ワークスペース編)

全国的な新型コロナウィルスの緊急事態宣言は解除されましたが、いまだなお発症者が毎日のように現れ完全終息には至っていないのが現状です。そこでいままで通常業務でなくテレワークをされていた方(今でも行われている方がいらっしゃるかもしれませんが)が自宅で不便を感じて改善したいことや、必要な項目をまとめられたものがありましたので、その資料と書斎の考え方を一緒にお話いたします。資料はアルヒマーケティング㈱さんのものです。

アンケート内容

Q1 テレワークで必要だと思うものは?

1 ネットワーク環境       82%

2 テレワーク用のデスク・椅子 69.4%

3 防音            30.6%

Q2テレワークでストレスを感じますか?

〇 かなり感じる         13.5%

〇 多少感じる          51.4%

〇 あまり感じない        23.4%

〇 全く感じない         11.7%

Q3 Q2で何にストレスを感じていますか?

1 ネットワークの環境      48.6%

2 仕事部屋の有無        31.9%

3 防音             25%

Q4 テレワークの前後で住空間に求める基準は変わりましたか?

〇 かなり変わった       13.5%

〇 少し変わった        53.2%

〇 あまり変わらない      22.5%

〇 変わらない         10.8%

 

というアンケート調査になっています。

これを見るとやはりテレワークをするには、wifiなどの通信環境が整い、書斎にデスクが必要。しかし皆さん現状満足できない環境にあるということがうかがえるようです。

私はテレワークは行ないませんでしたがZOOMによる講習などを行ってきて、今考える書斎についていわせていただきます。

今まで完全なる個室の書斎を提案するより、みんなで使えるカウンターを広くとったものを多く提案してきました。このテレワークの状況、ならびにアンケートの調査結果を見るとやはり個室の書斎が必要ではないかと考えだしました。

そこでまずテレワークに必要なものをあげてみます。

〇 ネットワークにつながる環境(速度が速いものがベター)

〇 仕事をするパソコン

〇 会議を行うためのカメラ+聞き取りやすいスピーカー

〇 会議中外からの音が入らない場所にデスク

〇 資料作成に必要な照度

〇 会社の資料を見られないようにするための場所

〇 スキャナー機能のあるコピー機(プリンター)

といったようになるかと思います。

実際通常の社内会議のみであればそこまで形式ばらなくていいかもしれませんが、社外の人と今後も積極的にテレワークをしながらコンタクトを取らなくなるかもしれません。そうするとやはり個室の書斎が必要になってくるのではないでしょうか。

しかも会議をする場合の背面にも気を使った書斎が必要かもしれません。ご夫婦専用の書斎(仕事の内容によっては別々でないといけないかもしれませんが)と、家族みんなが使えるワークスペース的なカウンターを近くに併せ持ち、リビングのテレビの声や子供たちの声があまり聞こえないような配置や防音的な処置が必要かと思います。

大画面が必要な方は別かもしれませんが、自宅では移動しやすいノートパソコンを使用し(最近は通常使いではデスクトップと処理速度はさほど変わりません)、その防音の個室が必要な方が優先的に書斎を使い、それ以外の方がみんなのカウンターでテレワークやオンライン授業を受けれるように計画するのはいかがでしょうか。

このように誰かの書斎ではなく、みんなの書斎ですが必要な方が順番で使うことができるといいかと思います。

今まではそこに行って会うというのが通常の仕事のスタイルでしたが、このようにテレワークの普及が進むと今までとは働き方が変わってくることが大きく考えられます。

以前、山口でリフォームをされたのち、東京の大手の会社に入社され週単位で行き来されていらっしゃる方を担当させていただきました。こちらの方はどちらでも仕事ができる環境を作られ行き来されながら仕事を行われていらっしゃいましたが、今後このように地方に住みながら全国区の仕事をされる方も増えると思います。このような方にも土地からの住まい提案や、この吉部の田舎暮らしの提案など多角的にご提案できればと考えています。

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