私どもで設計した周南でのお宅の庭まで全てが完成しました。

庭を愛されるお客さまで、どの様にプランをおこなえば周囲環境を取り込んで、かつ庭がきれいに見えるかを考たお宅となっています。

一言に「緑を美しく見せる」

これはいろいろな解釈がありますが私の考えている美しく緑が見える方法として、背景を同化させるか、消すことです。

今回のお宅では本庭園は外から見せずに、中からだけ見せる。これは中から見る庭は外から見ると美しくないからです。そのためカーポートで塞ぎ、遠景の山や森を取り込んだ庭としています。

アプローチの庭は窓を消すことを行っています。緑本来の美しさは、山や森に溶け込まない場合には「後ろの建物の障害物をなるべく消す」このことにつきます。これは窓や凸凹を少なくするといった方法です。このことで後ろの工作物の前にある緑が引き立つのです。

この様に植栽が来た時のイメージを持ちながら設計をする。これも設計力なのではないでしょうか。

建物は周囲の環境を意識して建てないといけません。奇をてらっても飽きられますし、建売の団地の様に同じ建物がいくつもあるというのも違和感がある世界だと思います。一棟一棟違う環境ですのでその環境に応じた住まいを提案しないといけないと思います。建物だけ引き立つようなものもありますが、周囲と一体もしくはお互いに引き立てあって住まう方を豊かにしていくそれが本来の住まいではないでしょうか。

遠くの山・近くの森・庭そして最後に建物　どれもが一体となりこの様な建物を設計・建築していきたいと思います。今回は依頼主の方・施工者の方・庭師の方（一番尽力していただいた）すべての方の思いがものすごく詰まった建物となっています。私どももお施主様のご厚意に甘え何度かご案内をさせていただいております。8月下旬以降に予約制の見学会を行いたいと考えています。みんなの思いがものすごく詰まった建物となっています。ご興味があられる方はお問い合わせください。