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昨日・今日の講習会
昨日は「佐波川の森を守る会」主催の「構造用製材の品質管理術」をテーマに岡山から河崎先生・熊本から池田先生にお越しいただき、河崎先生からは木材の乾燥・含水率の測り方 池田先生からは木材の強度とFFTの使い方を 講演並びに実技をしていただきました。両先生のお話も分かりやすく、新しい情報もあり貴重な時間を過ごさせていただきました。
特に池田先生からは、同じヤング係数だったら桧より杉の方が高いし、E-70の杉とE-90の桧が同じくらいだといわれていました。この点もう少し調べてみる必要はありますが杉は、柔らかいので横架材にするなら杉より桧が断面が小さくて済むと思っていましたが衝撃的でした。もう少し深く掘り下げてい見ようと思います。
また大林産業さんでの測定の実務では木材の乾燥を測るにはハンド式の機械では測定器によって誤差がる事を目の前でおこなわれ(新しい機会の方が3%くらいいい結果となるために実際にはいけないほうの数値なような気がします。)、測り方や注意点を聞き見様見真似でやってて、それはいけなかったなと恥ずかしくなりました。
これからも疑問点や新しいことについては自分が納得できるまで掘り下げていくつもりです。昨日は今日私が(木材協会で私が担当)主催の講演会があってその準備があったため途中で退席してしまいました。
本当は最後まで居たかったのですが済みませんでした。
そして今日は東京大学教授の木構造では先駆者でかつ実務者の稲山先生並びに木構造の原田先生を山口の宇部にお招きし「やまぐちの中大規模木造建築 構造設計者養成講座並びに公開講座」を約50人の参加で開催いたしました。
朝9時30分から開講式を行うため8時半着で7人で準備を開始し始めました。当初から「スクリーンの組立には時間がかかるよ」と言われていたのですが本当に時間がかかり準備もギリギリ、パソコンとプロジェクターの接続もドタバタとなかなか朝からあわただしい時間を過ごしました。
しかしこれから木造建築の構造設計に取り組もうと思われている方が集まっているのもあり、皆さん真剣にメモを取って講師の先生のお話を聞いていました。今回は私も話す時間がありましたが、朝のドタバタでそれどころではなく緊張もせず出番も終えました。
講師の先生は午前中が原田先生午後が稲山先生という構成で本講義は 朝10時~夕方4時半と長丁場の講義でした。ですが両先生とも高度なお話をされているのですが、分かりやすくかつ目が点になるような情報も入れながらのお話であっという間の時間でした。
原田先生の話の中で小さいころに伸びる白いゴムみたいのものを木に付けた時10年後はどうなっていますか?という問いにどうこたえられますか?
答えは木は頂部が上に伸び幹は横に太るだけで上に伸びるんじゃないといわれました。今まで下の方についている枝が成長するにつれ上に上がっているのかと思っていましたが違って下にある枝は落ちてなくなる、そして節が木の辺材という部分で覆われて節がない木になるということです。そのため木を縦に切ると中に節が出てくるといわれ、そうだったのか~と感心した次第です。
稲山先生の講義は先生が出された木造の構造設計者には教本として知れ渡ってる「中大規模木造建築物の構造設計の手引き」通称「黒本」をもとに講義いただきました。講義の資料のプリントも合計240ページととてつもなく多く、コピー機のトナーがなくなってしまったほどです。この内容が時間内に出来るのかと思いましたが、時間通りに終わりました。内容も先生自体が構造設計の実務者ということもあり、このような構造計画をした方が安く済むよだとか、このような商品が流通しているので使うといいよとか、耐力とコストのバランスを考えての発言が多く実務者にとってはありがたいお話でした。
聴いている受講生も本業に直結するため、一生けん命メモを取り、真剣な眼差しで受講されていたので今回の講演会に先生たちをお呼びでき本当に良かったと思いました。稲山先生はお忙しい方で、今日は日帰りでした。本当にお疲れ様でした。そしてとても貴重な時間をありがとうございました
この2日日間バタバタと忙しかったですが新しい内容を習得し、関わり合いが持てたこと大変うれしく思います。
参加していただいた皆様本当にありがとうございます。また養成講座受講の皆様残り3回ありますが宜しくお願い致します。