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№2-3 配筋とコンクリート
コンクリートのことは土木出身の人はかなり詳しい。今までも幾度となく教えられてきました。しかし住宅の基礎と土木のコンクリート打ちとは規模が違うために一概に常識が通用すると言えないところも多い。それが水セメント比です。もともとコンクリートの寿命はコンクリートが中性化して中の鉄筋が錆び出す時期と言われている。それに一番関連しているのが水セメント比を下げて中性化を遅らせることです。
ここで基礎の対応年数は家の寿命から判断して決めたいと思います。私は最低100年の対応年数の家と考えています。そのため100年で5%の鉄筋の腐食率として検討した場合のコンクリートの呼び強度は24N/㎡+温度補正(水セメント比52%)です。水セメント比が高いのではないかと思われるかもしれませんが、型枠や鉄筋の付着ならびに施工性を考えると限界に近い数字かもしれません。また基礎外断熱ですので直接外気に接する事が少ないので中性化が遅れると思われます。(外断熱と対応年数について資料がありませんので私の見解です)
べた基礎の配筋の考え方はなるべくスラブの負担を小さくするようにし、立ち上がり(地中梁として考えます)を作成し、べた基礎標準配筋表(日本建築学会編)を参考に配筋量を決めます。
前回の金物の時にお話ししなければいけませんでしたがアンカーボルトは先付を行います。田植えと言われるコンクリート打設後にセットする方法はアンカーボルトの引き抜き強度が低下するためです。
基礎はお堅い話となってしましましたが次回は違う話をお伝えします。