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建物の計画 寝室編
今回は主要な部屋をちょっと後回しにして主寝室です。
寝室は実は一番家の中では長く滞在する場所かもしれません。(睡眠時間分はその部屋にいるわけですから)そのため配置計画・大きさも重要ですが、使う材料(素材)も気を使わないといけないと思います。
それではまず配置計画からお話いたします。
主寝室で悩まれるのが1階・2階問題です。お勧めは皆さんお察しの通りリビングが1階にあれば1階にあるのが長い目を見ればいいと思います。しかし建物コストを抑えるため又は敷地の条件により2階に持ってこないといけない場合もあります。(コストを抑えた2階建ては、1階と2階の面積の比率を同じにすることです。この方が通常総2階となり、屋根と基礎の面積が少なくて済むためコストが抑えられます。ただ1階に主寝室を下ろしてもコストを抑えられる方法もありますので詳しくはkinocaに相談してください。
主寝室は個人的にはあまり大きくなくてもいいかと思いますが、これは各個人の考えがありますので無理強いすることはしません。ちなみに私の自宅の寝室は寝るだけと割り切っており3畳のスペースにマット+携帯置き場でした。
次に主寝室に付属する部屋といえば、ウォークインクローゼットです。でも大きなウォークインクローゼットが寝室の隣に絶対必要でしょうか?
1階に寝室がある場合はウォークインクローゼットは寝室の隣でもいいでしょうが、2階に寝室がある場合はできればウォークインクローゼットは1階に欲しいものです。これは朝の導線を考えると回答が出てきます。皆さんそれぞれ朝の動きは違うでしょうが一般的な流れはこんなものではないでしょうか。
起きる(パジャマ)
↓ 顔を洗う
朝食 (パジャマ)
↓
歯磨き(パジャマ)
↓
着替えて
↓
学校・出勤
できれば朝顔を洗ったり、歯磨きをしたり等は着替える前がいいのではと思うのです。そうすると時間が少ない朝、着替えるスペースはダイニングの近くにあるのがいいということになります。特に共働きの場合朝食を作る方は出勤する服を着て調理するのは抵抗あると思います。
朝の導線プラス夜の導線も考慮すると お風呂⇔クローゼット⇔寝室という裸の導線が確保できるといいのではないかと思います。これが家族円満の秘訣かもしれません。
続いて寝室のベットについてのお話です。ベットの種類をお聞きすると大きなベットをこれから購入するという方がほとんどでした。(それまでは床に布団をひいて寝られているというご家庭が多いように思われます)しかし年配の方になると事情が違います。それぞれのベットまたは別々の部屋にしてほしいという要望になってきます。そこでkinocaからの提案です。小さいお子様も一緒に寝れる小上がりの3~4畳の畳スペースの寝室はいかがでしょうか。そこに布団を川の字に敷いてお子様が小さいときは皆さん一緒に寝るのもいいかと思います。お子様も落ちない用にできますし、何より30cm以下にすることで落ちてもけが等が少ないかもしれません。畳でなくても作り付けベットの様な感じでも構いません。
次に寝室に必要なものをお話します。寝室には通常テレビを置きますが最近皆さんはどの様な感じで就寝を迎えられますか?
最近では寝る前に携帯でユーチューブやインスタなどを見られると聞きます。各いう私もその部類ですが…。そうなるとテレビのジャックとコンセントは用意しますがそれ以上に必要なのがベットの横にコンセントと携帯置き場だと思います。それと携帯置き場の確保のためにスタンドのような家具か、ニッチのようなものだと思います。ニッチにすると家具のレイアウトが固定されていますので、どちらにするかはお好みに合わせてもいいかと思います。
最近は寝室は書斎や第2のリビング・在宅の仕事をする場所等、寝室は様々なものを付加することができそのような場所にも変化してしまうのも寝室です。この様に今までは寝るだけ(TV)+ウォークインクローゼットという部屋の構成だったものが、在宅勤務や携帯の普及によって寝室も変化しつつあります。
次に重要なのが照明計画です。
寝る前は体と目を寝るモードにしないといけません。メラトニンという眠りに関するホルモンが出やすくするのは照度を抑えなければいけませんし、明かりは電球色(オレンジの色)がいいといわれています。主照明の配置も重要で、部屋の真ん中に持ってきてしまうと照明の明かりが目に入りまぶしく感じることがあります。そのためベットの位置を決めその足元に調光可能な照明を配置し、それにそれぞれの手元灯を配灯が必要かと思います。
また家族で寝られる場合(小さなお子様と一緒に寝られる場合)寝室の水蒸気の量は多くなります。(ちなみに一人500mlのペットボトルくらいの水蒸気を放出しています)そのため結露を起こしやすくなります。(結露についてはまた今度お話します。)
その対処方法として
① 冬場寒い場所を作らない(サッシの高断熱化・建物角の気密と断熱性能の向上・押し入れ等の周辺の部分にも断熱)
② 調湿材料を使う(壁を塗り壁・天井を無垢材を使うなど)
以上寝室についてお話しましたがいかがだったでしょうか。このようなことも考えつつ間取りを考えているkinocaにご相談ください