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建築知識 お知らせ

劣化対策アドバイザー講習をZOOMを使いリモート講習を受けました

今着工しているお客様でアメリカ乾材シロアリにも対応してほしいという要望より、劣化対策アドバイザーの資格を取らないと乾材シロアリ対する施工が行えない、ため今回講習会を受講しました。福岡での講習を受けるつもりでしたが、コロナの影響により講習会が中止になり、ZOOMによるリモート講習会を始めて開いていただき今回の受講になりました。

自宅でリモート講習を受けるのも初めてで、ZOOMというアプリは入れていましたが、本格的に使うことも初めて、戸惑いながら講習会を迎えました。最初は画面が写らない等のハプニングもありましたが10時から17時までみっちり講習を受けました。今回は千葉の方と山形の方3人が講習を受ける形となりました。(全国各地どこでも受けれるなんて便利ですよね)

皆さんはご存じかわかりませんが海外では防蟻はホウ酸を使用するのが主流だそうです。しかもアメリカでは家一棟ホウ酸処理をするのが主流です。ホウ酸水溶液はというのはホウ素を含む無機質な鉱石を粉末にし水に溶かしたもので、100%天然素材ということです。このホウ酸は目薬や自然の野菜の中にも入っており人間には無害なのです。私も以前の会社からこのホウ酸には注目しており、防蟻をホウ酸に変えていった経緯を持っています。この講習によりホウ酸の新しい情報もおおく、驚きも多くありました。

それでは今回はそのうちアメリカカンザイシロアリの特性をお話いたします。

今の時期から梅雨前まで、羽アリを多く見かける時期です。この山口ではヤマトシロアリとイエシロアリが元来から生息していましたがこの二つの種類のシロアリは分類としては地下シロアリとして土壌から建物に侵入してくるものです。これらのシロアリは湿気と木材と日陰が必要でした。湿気がないと生息できないので、乾燥をさせておくと被害はある程度防げるのが通説でした。ころが最近注目を集めてるのがアメリカから入ってきた乾材シロアリ。このシロアリは字の通り乾いた材料を好んで食べます。また飛んできて家に入るため様々な部位の木材に注意しないといけない状況にあります。この山口では岩国を中心に発見が出ているそうです。今日の講義では「東京のほうではかなりこのアリが繁殖している地域がありその地域からこちらに引っ越しをされた際家具に入っている可能性も十分あり今後対策が全国的に必要になるのではないか。」ということです。このように蔓延する前に対策することも必要だと思いました。

そのカンザイシロアリの特徴ですが

〇 6~9月を中心に群飛

〇 様々な役割を持つアリでイエシロアリ等よりも一廻り大きく働きアリが5~8㎜の大きさになります。

〇 換気口や窓及び外壁の下地材から侵入

〇 被害があった場所は俵状の6本の筋がある小さな糞が多数発見

〇 一つの家族は多くはないが小屋裏で複数のコロニーが発生し大きな被害が多発的に発生

〇 好きな樹種の中に桧が(杉や松よりもおこ並みだそうです)3位にランクイン。ちなみに1・2位は2×4(6)に使われている材料です。

〇 寒さに弱いのですが最近の住宅は暖かくなておりシロアリには快適な空間が広がっております。

以上のような特徴がります。

この厄介なシロアリに対応した住宅となると家全部を処理しないといけないということになります。

しかも壁の中等その後の施工が難しいところが多い住宅では一度の施工で半永久的に効果が持続するものを選ばないといけません。そこでこのホウ酸に行き着いたところです。

このようなシロアリの天敵が黒アリ。今日の講習では一番の弱い下等生物とシロアリが位置付けられておりその総数は全世界で黒アリの24倍。何と24京のアリがいるということです。

またお話ができる機会にホウ酸と、日本の防蟻の状況ならびに地下シロアリ(イエシロアリとヤマトシロアリ)についてもお話いたします。

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