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④ プランをする場合の注意点 間取りの変更
ホームページの追加更新の手配をしていましてブログの投稿が久しぶりになってしましました。
梅雨の前この吉部の町も田植えもほぼ終わり、次の季節を待ちわびているような状況です。昨晩は私の子供と、妹の子供たち及び私の父と近くの川に蛍散策をしに出掛けました。今年は川に水が少なく、いつも多くいる場所より下流に多い状況です。今日(6月4日)に吉部でほたる祭りが開催されます。先ほど会場周辺に行きましたが多くの方がお越しいただき、大盛況でした。皆さん多くの蛍が見れるといいですね。
また今はこちらの庭先では果物では琵琶やブルーベリーが採れ出し始めました。次の桃に向けて摘果作業も進めています。
さて当社ではリノベーションを行う際に間取りの変更を積極的に提案しています。間取り変更を行う際の注意点をお話します。
① 通し柱・継手・耐力壁の把握
変更プランを考える際に柱や耐力壁が除けれるかがプランをするうえでも要点となります。まずは家全体の荷重の流れを考えながら、どの柱に荷重がかかっているかを考えます。そして
Ⅰ 2階がある場合は通し柱はどこか確認してください。 基本除けることはできないと考えてください。同様に2階の出隅の柱これは2階の屋根の荷重を受けていることが考えられますのでその直下及びその柱がのっている梁を受けている柱、これは慎重な判断が必要です。
Ⅱ 上階の床梁・桁の継ぎ手の位置を確認してください。それによって除けにくい柱が分かります。この場合荷重のかかり方やあごの向きによって柱が除けれるか決まります。荷重がかかっていない場合は梁を抱かせることもできます。
Ⅲ 2階建ての場合で2階の外壁面にある直下の耐力壁はなるべく残すように、また現状耐力壁がない場合はいれる方向で検討が必要です。特に昔ながらの和風の家は1階と2階の壁の位置が違う場合があります。なければ入れるように検討して地震に強い家にすることが必要です
② 開口部の変更
工事の内容にもよりますが、基本内部の変更工事は外部の費用に比べれば、そこまで費用が掛かりません。そこで問題になるのが窓です。どうしてもプランを変更する場合窓の位置も変更を伴うことが多くなります。できれば同じ窓を使いながら変更がいいのですが、できなければ外部の工事も、外壁塗装も考え窓回りを補修して全体を同じ塗装にするようにしましょう。全体が同じ色になった場合、壁の模様が多少変わってもそんなに違和感がありません。
窓の形状も大事ですが断熱性も向上させるように、サッシ自体の交換がない場合でも内窓をつけることも検討しましょう。
③ 床や敷居の高さの確認と建具
バリアフリーにするのかどうするかです。現状バリアフリーであれば今と同じ高さに仕上げるように床をはがし、変更すことをお勧めします。しかし和室の敷居が高い場合やバラバラの場合が困ります。一番高いものに合わせてしますと今まで使用できていた洋室の扉が使えなくなるということがあります。そのため全体の床の高さの設定も慎重に決めることが必要です。
通常私は和室の引き戸の敷居の高さに合わせて床を作製しバリアフリーにします。(引き戸のレベルが違う場合は低いほうに合わせ)そして洋室の建具を枠ごと作り直す工事を提案します。昔は高さが低い建具も多かったため上の壁も取り除いて大きくする方が今の生活に合ているからです。
④ 天井高さ
比較的昔の建物は天井を高く取れることが多いのですが、和風の昔土間に炊事場があったときの建物は注意が必要です。その場合屋根が下がってかなり低い場合があり、天井の高さも取りにくく換気扇の穴も取れなかったりユニットバスが入らなかったりする場合があるので注意が必要です。でも大きな梁や太鼓梁が使ってある場合リビングなどで見せると迫力がありますので積極的に見せたいものです。この場合も断熱には注意しましょう。
⑤ 水廻りのプランの注意点
今まで工事をしてきて在来浴室(ユニットバスではない浴槽)の場合はほとんど腐朽・蟻害に合っていました。そのためその補強工事が必要になっています。経験上在来浴室とキッチンの水漏れが多いので、この場所は解体後のチェックを念入りに行いましょう。また在来浴室の場合には解体費用が多くかかります。これは施工時にどこまでコンクリートを打っているか(コンクリートの厚み)解体してみないとわからないことがありますのでこの点も注意が必要です。ユニットバス等に変更される場合には現状の土間にコンクリートがあるのかも確認しましょう。
いろいろお話しましたが、前提として腐朽・蟻害等がないとしています。この被害があると地震の耐力も耐久性も著しく低くなります。この点は必ず気を付けてください。