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お知らせ

№5-2 外装の選び方 外壁

外壁は汚れが目立ちやすいのでメンテナンスがかからないものがとよく言われます。しかしこれは外壁の性能も重要ですがそれより立地条件に左右されることが多いと思われます。

水田の中に建つ住宅ですと青いコケ等が生えやすいですし、幹線道路の周りですと汚れやすいです。同じ素材を使用していても随分変わります。というところで私の見解は最初に言いますが完全メンテナンスフリーでお勧めできる外壁はないというところです。

それではいろいろな外壁の種類と特徴をお話いたします

①窯業系サイディング

窯業系サイディングは新築工事の7割程度使用されているメジャーなものです。表面の塗装を工場で行うので、サイディング単体の表面仕上げはクリーン機能を付加すればするほど長持ちします。しかし保証は長くても30年程度です。現在の住宅は30年以上は耐久性はあります。そこで表面を再塗装した時を考えたテクスチャ(表面の色や柄)を選ぶことをお勧めいたします。窯業系サイディングにも大きく分けて以下のような工法があります

14mm釘打ちサイディング    表面から釘を打って止めます。 一番安価には仕上がりますが釘が見えたり耐久性にもやや劣るため

あまりお勧めいたしません

16mm金物施工サイディング   金物を使用して止付ける工法は釘止工法より雨水の侵入などが少なくいいかと思います。しかしコーキングが表面に出て

いる場合この劣化を考えないといけません。専用の高性能シールを使っていればよろしいですが性能の落ちるものだと早めに

劣化が始まり施工直しが必要になります。現在の商品のなかにコーキングが表面にでにくい工法も開発されています

厚物デザインサイディング   表面のデザイン性が高く高級感もあります。耐久性も高いのですがいろんな色が混じているものは再塗装の時に

難しくなります。コストは高くなりますが保証は30年までです。

②現場塗り施工

現場塗りや塗装は現地で職人さんが表面の仕上げを施工します。表面に使用する材料によっても耐久性には差があります。しっくい壁や専用塗装材もこれに当たります。

モルタル下地         現在はモルタル下地でも通気ができる工法があります。注意点はその通気がちゃんと抜けるように施工できるかと通気の厚

みの確保です。通気を取る工法で行わないと長期優良住宅など取得が難しくなります。目地がないために高級感がでます。

乾式工法           これはサイディングを施工した後に行う工法で左官で塗る工法や吹き付ける工法などがあります。目地を殺して行う場合は

モルタル下地と同じような仕上がりになります。施工要領を注意して施工しないと保証は出ません。

木製

こちらは木を使うために必ずメンテナンスが必要になります。また耐久性の高い木材をしようして変色しても味と受け止めるかの2つになります。

杉板等の上に着色仕上げ     使用される場合はメンテナンスがしやすい平屋だとか一階部分もしくは軒を随分出したところをお勧めいたし

ます。日本の風土には漆喰や木製は会うとおもいます。

焼杉              最初に表面を焼くことによって板の風化の進行を止めることができます。こちらも着色と同様ですが雨風が当たるところは

炭化部分がはがれてすぐに劣化が始まります。その部分を塗装で塗ることができますが、杉板に再塗装するよりは難しい

です。

レッドシダー          こちらは杉より劣化に強くウッドデッキでもたまに使われます。既製品ですと表面が荒削りのものがありま

すが塗装は難しいです。黒く変化しますがこの変化を楽しみましょう。

 

④金属

金属製サイディングはコーキングが出ないためメンテナンスは高い素材となります。最近主流のガルバニウム鋼板は屋根材にも使用されているもので耐久性は高いのですが単色のもや光沢があるものがほとんどなので好き嫌いがはっきりするかもしれません。しかし薄い金属のため蓄熱しないので西日が当たるところも日が落ちるとすぐ冷えたりめり、そもそも反射し熱を寄せないなど温熱環境とメンテナンスを考えるとメリットはあります

金属製サイディング      既製品で裏に断熱材が施工されている場合がある材料で施工性・役物もあるため便利ですが画一的なものや表情が薄いものになる

可能性があります

金属加工品          屋根材と同仕様や鉄板を曲げたものなど表情はこちらの意図したようになります。しかし建築基準法と照らし合わせなければ

施工できない場合があり注意が必要です

⑤タイル・石

こちらは耐久性は最高クラスです。陶器なので汚れも付きにくくメンテナンスはフリーに近いものかもしれません。しかし西日が当たるところに施工すると蓄熱するため夏場は夜まで熱が逃げません。そのため断熱の性能をあげようにも荷重が重たいため充填断熱のみの施工となります。施工する場合は断熱の性能と合わせて施工方法を検討できればいい素材だと思います。

⑥ALC

ALCは気泡を含んだ軽量コンクリートです。断熱性には優れていますが蓄熱もしますので通気をどのようにするか検討が必要かと思います。塗装によってメンテナンスの時期が変わりますので塗装には十分注意が必要です。

⑦屋根材

商品名でいうとコロニアル等の材料を外壁に張り付ける場合がります。メンテナンス性は一番優れていますがバリエーションは低いです。また個性的な住宅になりますので好き嫌いが出ますがメンテナンスのみでいわれるとお勧めの商品かもしれません。表面に凹凸がありますので幹線道路等の埃が多い所は凸凹の上に埃がたまる可能性や湿気が多いとコケ等も気を付けなければいけません。

 

以上今まで使ってきた材料をあげてきました。それぞれ特徴はありますが一度ご相談ください。

表を作りましたが見えにくいので必要な方はお問い合わせください。

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